「タタタタッ」
突然、廊下を走ってくる足音が聞こえた。
私はハッとして急いで立ち上がる。
と、同時に。
教室のドアが勢いよく開いた。
でも、そこから入ってきたのは、
綾乃だった。
「え?あ、綾乃……?」
「あれ、桃音。まだ帰ってなかったんだね」
「あ、うん…」
私は綾乃と目を合わせないようにして言った。
まさか、綾乃が入ってくるなんて。
「桃音、じゃあ帰ろ?
私てっきり桃音が急いで部室出ていったから帰っちゃったんだと思ったよ」
綾乃がニコニコ笑いながら私の手をひく。
でも、私はその手を振りほどいた。
「え?」
綾乃は私を凝視する。
私は、手を拳の形にして、
「今日は、ある人を待ってるの。
待ち合わせしてるから。今日は先帰ってて」
と綾乃に伝えた。
綾乃は悔しいような顔をしたけれど、
「…わかったよ」
と言って、急いで教室を出ていった。
「はぁーーー………」
危なかった。
綾乃に、陽斗くんにお守りを渡すのがバレるかと思った。
とりあえず一安心。
すると、
「ガララッ」
とドアが開いて、私が待っていた人、
陽斗くんが入ってきた。
「陽斗くんっ!!」
私は思わず陽斗くんに駆け寄る。
「っわ、桃音ちゃん?どーしたの?」
「だって、陽斗くんが来るの遅かったから」
「あーごめん。部活のやつに話しかけられて、足止めくらっちゃって。ごめんね」
「そっか。忘れてるのかと思っちゃった」
私はそう言って笑ったあと、
「はいっ!これ」
と、お守りを渡した。
「え?お守り??なんで??」
陽斗くんは不思議そうな顔をしてお守りを見る。
「陽斗くん、もうすぐサッカーの試合があるって言ってたから。 」
「あぁ、そっか!桃音ちゃんには言ってたんだよね」
陽斗くんはお守りを私から受け取って
「ありがとう。絶対勝つよ」
と言って笑った。
「…うん!!!」
私も、陽斗くんに負けないくらいの笑顔を見せた。
突然、廊下を走ってくる足音が聞こえた。
私はハッとして急いで立ち上がる。
と、同時に。
教室のドアが勢いよく開いた。
でも、そこから入ってきたのは、
綾乃だった。
「え?あ、綾乃……?」
「あれ、桃音。まだ帰ってなかったんだね」
「あ、うん…」
私は綾乃と目を合わせないようにして言った。
まさか、綾乃が入ってくるなんて。
「桃音、じゃあ帰ろ?
私てっきり桃音が急いで部室出ていったから帰っちゃったんだと思ったよ」
綾乃がニコニコ笑いながら私の手をひく。
でも、私はその手を振りほどいた。
「え?」
綾乃は私を凝視する。
私は、手を拳の形にして、
「今日は、ある人を待ってるの。
待ち合わせしてるから。今日は先帰ってて」
と綾乃に伝えた。
綾乃は悔しいような顔をしたけれど、
「…わかったよ」
と言って、急いで教室を出ていった。
「はぁーーー………」
危なかった。
綾乃に、陽斗くんにお守りを渡すのがバレるかと思った。
とりあえず一安心。
すると、
「ガララッ」
とドアが開いて、私が待っていた人、
陽斗くんが入ってきた。
「陽斗くんっ!!」
私は思わず陽斗くんに駆け寄る。
「っわ、桃音ちゃん?どーしたの?」
「だって、陽斗くんが来るの遅かったから」
「あーごめん。部活のやつに話しかけられて、足止めくらっちゃって。ごめんね」
「そっか。忘れてるのかと思っちゃった」
私はそう言って笑ったあと、
「はいっ!これ」
と、お守りを渡した。
「え?お守り??なんで??」
陽斗くんは不思議そうな顔をしてお守りを見る。
「陽斗くん、もうすぐサッカーの試合があるって言ってたから。 」
「あぁ、そっか!桃音ちゃんには言ってたんだよね」
陽斗くんはお守りを私から受け取って
「ありがとう。絶対勝つよ」
と言って笑った。
「…うん!!!」
私も、陽斗くんに負けないくらいの笑顔を見せた。

