稽古以外では滅多に声を荒げることをしない総司に怒鳴られ、驚きのあまり硬直する。 ドスンッッッ 立ち上がろうとしたが足に力が入らないのかその場で崩れ落ちる総司。 「くそっ、何でだよ!!!」 悔しさに顔を歪め、布団をぎゅっと握りしめる総司の手をそっと包んだ。 「大丈夫…きっと。勇さんは…強いから……」 「雪……」 泣きながら震える声でそう伝えると総司の手を包む私の手を離して抱きしめてくれた。 大丈夫、きっと大丈夫。