淡々と話される現状を上手く飲み込めてないが一つだけ気がかりなことが頭に浮かぶ。 「平助は……?」 彼も御陵衛士だ。 新撰組が今夜根絶やしにしようとしている組織に平助はいる。 私の溢れた問いに一君は首を横に振った。 「すまん、俺もそこまでは……」 行かなきゃ。 平助を助けなきゃ。 駆け出した私を一君は止めようとしなかった。 そして追いかけようともしなかった。 待ってて、平助。 あなたは絶対に死なせない。 乱闘となっている油小路に着くまで首に下がるターコイズをずっと握っていた。