「雪、一番組の巡察が夜に変更になったから忘れないでね。隊士達にも伝えておいて」

「分かった」


会話と言えばこの程度。


同じ隊じゃなかったら一体どうなっていたんだか。


一番組の隊士達に昼間の巡察が夜に変わった事を伝えるとみんなが食べ終えた食器を片付ける。


そんな雪を心配そうに見つめる影があった。


「数馬さん、最近の雪さん、元気ないと思いませんか?」


「……斎藤組長達が組を抜けてからずっとあの調子だ」



ふぅ、と溜息を吐くと数馬は周辺のお皿を片付け始めた。


その姿を見て慌てて裕次郎もお皿をかき集める。