「一君、あんなところで何してたの?」 御陵衛士屯所までの帰路を平助と共にしているとそんなことを聞かれた。 普段の俺を考えたらあんなところにいるなんてまずあり得ないだろうな。 「口数が多くなったり河原にいたり、人好しになったり、たまにはらしくないことをしても良いだろう」 そんな俺の言葉に平助は首を傾げていたがそれ以上何か追求してくることはなかった。