来世で一緒になると明里と誓い合った山南さん。


私を愛してくれた平助。


父親のような愛情と優しさでいつも見守ってくれていた源さん。


私のそばにいてくれると約束してくれた親友の数馬。


私を庇って死んだ山崎さんと裕次郎。



「雪、幸せになれ」


最後まで私の幸せを望んでくれた勇さん。





誰一人として死を望んでいた人はいなかった。


みんな最後の瞬間まで生きようとしていた。


ボロボロと頰を温かい雫が流れる。


「お前は、今日を生きようとした奴らに助けられて生きてるんだろう。それなのに簡単に死にたいだなんて言うな」


一君の言葉が太い芯となって私の胸の奥深くに刺さる。


「ごめ…なさい……私……わた、し………」


「あぁ、分かってる」


「ふぅっ……うぅ…」


泣きじゃくる私を一君は落ち着くまで慰めてくれていた。


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