この男、勇さんの首を切り落とした男だった。 「お前のせいだ、お前のせいで勇さんは死んだ。お前も彼と同じ場所で死ね」 「かっ…、こんどっ…のっ……ふ、み……」 どんどん血が失せ青くなった顔で彼は言葉を紡いだ。 力の入らない腕で私の手を解こうと足掻くが私の憎悪は激しさを増し、更に手に力を込めた。 男が白目を剥き始めた時、首に衝撃が走り私の意識は途切れた。