「っっっっっ!!!!」 夢から醒め飛び起きると全身を流れる汗をヒンヤリと風が冷ましてくれた。 あの夢は私の幼い頃の記憶。 おじいちゃんが言っていたことが本当なら…! 今すぐ部屋を飛び出したくなる気持ちを抑え未だ眠る総司を振り返る。 彼を一人ここに置いて行くには気が引けるが植木屋さんご夫婦もいてくれる。 今は一刻を争う事態であり私の足なら今から行かなければ間に合わない。 ごめん、総司。 心の中で謝ると私は植木屋を飛び出した。