「雪、今一番辛いのはお前だ。あまり溜め込みすぎるなよ」
「そうだぞ。それに総司だって男なんだ。少しは頼ってやれ。あいつも雪の力になりたいはずだ」
二人の言葉が胸を突き、しゃがみこむと彼等も同じようにして屈み、私の背をさすってくれた。
「辛い時に助けてやれなくて悪いな。だが俺達はいつだってお前の味方だ」
「土方さんも近藤さん助命の嘆願をすべく走り回ってる。きっと大丈夫だ」
「ありがとう…っ、二人とも……」
今度はちゃんとしたご飯を作らせてね、と約束をして二人は出て行った。
私が左之さんを見たのは、これが最後だった。


