私と総司は世田谷にある植木屋さんに身を隠すことになった。


いくら傷病人とは言え多くの命を奪った私達は万全な状態じゃないことをいい事に狙われる可能性がある。


だからそこでこっそりと身を隠すように暮らすことになった。


穏やかな毎日。

ずっとこんな風に総司と過ごしたいと思っていたが、日々痩せ細っていく彼の姿を見ているのは胸を引き裂かれるような気分だった。


“何でもするから総司を連れていかないで”と何度願ったか。


「総司、見て!つくしが咲いてるよ!!」


採取したつくしを持って縁側に座る総司に見せる。


「懐かしいね。よくおふでさんに採らされたや」


「そうだね、この時期になるとよく平助と三人で採った。あんなの汚れても指先くらいで済むはずなのに何でかみんな顔中泥まみれにになっちゃってね」


「ふふっ……ゴホッゴホッゴボッ」