次の日は、朝からフワフワと雪が舞っていた。



おばぁちゃんと、私は、お饅頭を持って、うさぎ山の私が倒れたところに向かった。



「ここだよ! ここで倒れたの! 」



私は、自分が倒れた場所を見つけて、おばぁちゃんに教えた。



「ここかい? そう・・・・・・あの時と同じだね・・・。」




懐かしい顔をして、おばぁちゃんは近くの木に近づいた。




「見てごらん。気の根元に小さな祠があるでしょう? これはね、私が助けてもらったお礼に、お爺さんに作ってもらったんだよ。

本当に、不思議な事。誰も信じてくれなかったけど、お爺さんだけは信じてくれたの。

ふふふ。ありがとうね。せっちゃんを助けてくれて。」



「私も! 助けてくれてありがとうございました!! おばぁちゃんが、お饅頭作ってくれたの! みんなで食べてね! 」