「…あ」
わたしが沖田さんと競うようにつけた、愛情の華。その刻印が沖田さんの体のあちこちにあって。
ボンッ、と顔に火がついたように真っ赤になった。
「あなたにも、ね」
と、するっと体を撫でられて。
照れくさくて黙っていると、沖田さんが急に真剣な声で。
「ありがとう、お蘭」
と。
「こんな風な交わりを持つ人生だとは思っていなかったんだ、私は」
女性が苦手で、敬遠していた沖田さん。
「それが、こうして全てを許せる伴侶と言うべき人と縁を結べた。それも相当に摩訶不思議な縁を」
「私こそ、生ぬるい世界で生きていて…こんなに自分が真剣に…人を愛することが出来た。感謝してもし足りないです」
心からそう思うんだ。
適当が当たり前だった。
あたりさわりなく、が当たり前だった。
友達と呼ぶ子たちと合わせて、それで同じように過ごせてたら安心だった。
けれど、こんなに真剣に生きている。
これは、沖田さんと出会えたから。
「沖田さん、伴侶って言葉…」
「えっ?」
もも、もしやまた意味が分かりませんか?と、ちょっと慌てたような沖田さんの声にわたしも慌てて首をブンブンと振った。
「わかってます、それは!」
でも、そんな大切な言葉を私に…やっぱりとっても嬉しいんです、と伝えて。
「沖田さん、わたしこそ、本当にありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいで。幸せで。どうかこれからもずっとずっと宜しくお願いします」
「もちろんです」
沖田さんは私の頭を撫でた。
そして、額に、頬に、唇に口づけをくれた。
「あなたもずっと、私の傍にいてくださいね」
「はいっ!」
いつ自分の時代へと帰ってしまうのか、何もわからないわたしだけど…。こうと決めたら、守り通せる自信はあるんだよ。
だから、すこしでも沖田さんに安心してほしくて、はっきりと答えた。
わたしが沖田さんと競うようにつけた、愛情の華。その刻印が沖田さんの体のあちこちにあって。
ボンッ、と顔に火がついたように真っ赤になった。
「あなたにも、ね」
と、するっと体を撫でられて。
照れくさくて黙っていると、沖田さんが急に真剣な声で。
「ありがとう、お蘭」
と。
「こんな風な交わりを持つ人生だとは思っていなかったんだ、私は」
女性が苦手で、敬遠していた沖田さん。
「それが、こうして全てを許せる伴侶と言うべき人と縁を結べた。それも相当に摩訶不思議な縁を」
「私こそ、生ぬるい世界で生きていて…こんなに自分が真剣に…人を愛することが出来た。感謝してもし足りないです」
心からそう思うんだ。
適当が当たり前だった。
あたりさわりなく、が当たり前だった。
友達と呼ぶ子たちと合わせて、それで同じように過ごせてたら安心だった。
けれど、こんなに真剣に生きている。
これは、沖田さんと出会えたから。
「沖田さん、伴侶って言葉…」
「えっ?」
もも、もしやまた意味が分かりませんか?と、ちょっと慌てたような沖田さんの声にわたしも慌てて首をブンブンと振った。
「わかってます、それは!」
でも、そんな大切な言葉を私に…やっぱりとっても嬉しいんです、と伝えて。
「沖田さん、わたしこそ、本当にありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいで。幸せで。どうかこれからもずっとずっと宜しくお願いします」
「もちろんです」
沖田さんは私の頭を撫でた。
そして、額に、頬に、唇に口づけをくれた。
「あなたもずっと、私の傍にいてくださいね」
「はいっ!」
いつ自分の時代へと帰ってしまうのか、何もわからないわたしだけど…。こうと決めたら、守り通せる自信はあるんだよ。
だから、すこしでも沖田さんに安心してほしくて、はっきりと答えた。

