「おい、須藤。調書が上がってねぇじゃねぇか」
朝っぱらから土方さんの怒鳴り声。
「は、はい!今途中まで書いていますので、今日中にはお持ち致します」
「今日中!?」
おせぇよ、と溜め息と共に、呆れた声。
「いまだに筆に慣れねぇとはな。おかしな文章書きやがるし…」
ブツブツと言うけれど顔は苦笑いで。
「慣れさせねぇと、と思って書かせているが…口頭のみにするかな…」
色々考えてくれてる。
でも、だから尚更、それに応えたいと思う。
「手習いは非番の時にして、今は慌ただしい。暫くは口頭のみで良い」
と土方さんは提案してくれた。
確かに…大きな事件が待ち構えている。わたしの余計な存在で史実がねじ曲がったら大変!
「わかりました。手習い頑張りますので、暫くはそのようにお願い致します」
わたしは悔しいけれど、そう答えて頭を下げた。
伊木さんの事件の後、わたしは沖田さんの隊から外された。
取調役兼監察方というところに転属。
山崎さん達と一緒に偵察とか、下調べとか、そういう事に奔走する裏方の仕事を任されてる部署。
山崎さんが、伊木さんの時のわたしの働きから、こちらに向いているのでは、と進言したのが転属のきっかけ。
沖田さんは斬り合いの場面に出会す可能性が低いなら、と賛成して。
土方さんも女装云々を抜いてもわたしは人を油断させる隙が絶妙だと賛成。
複雑なんだけど、その褒め方!!
でも、あっさり転属になってしまった。
朝っぱらから土方さんの怒鳴り声。
「は、はい!今途中まで書いていますので、今日中にはお持ち致します」
「今日中!?」
おせぇよ、と溜め息と共に、呆れた声。
「いまだに筆に慣れねぇとはな。おかしな文章書きやがるし…」
ブツブツと言うけれど顔は苦笑いで。
「慣れさせねぇと、と思って書かせているが…口頭のみにするかな…」
色々考えてくれてる。
でも、だから尚更、それに応えたいと思う。
「手習いは非番の時にして、今は慌ただしい。暫くは口頭のみで良い」
と土方さんは提案してくれた。
確かに…大きな事件が待ち構えている。わたしの余計な存在で史実がねじ曲がったら大変!
「わかりました。手習い頑張りますので、暫くはそのようにお願い致します」
わたしは悔しいけれど、そう答えて頭を下げた。
伊木さんの事件の後、わたしは沖田さんの隊から外された。
取調役兼監察方というところに転属。
山崎さん達と一緒に偵察とか、下調べとか、そういう事に奔走する裏方の仕事を任されてる部署。
山崎さんが、伊木さんの時のわたしの働きから、こちらに向いているのでは、と進言したのが転属のきっかけ。
沖田さんは斬り合いの場面に出会す可能性が低いなら、と賛成して。
土方さんも女装云々を抜いてもわたしは人を油断させる隙が絶妙だと賛成。
複雑なんだけど、その褒め方!!
でも、あっさり転属になってしまった。