ドアを勢いよく開ければ、たった一人で机に向かっていたお目当ての人物が目を丸くさせてあたしを見た。

あたしはにっこりと笑うと、彼へと駆け寄って背中へ抱きついた。


「せーんせっ!」

「……おまえに落ち着きってのはないのか?」


呆れたように笑ったけれど、先生はあたしを受け止める。