けれど、ネモはハッとして小躍りしていた足を止めてしまいました。
そして、手紙をじいっと見つめます。
「でも、本当かな?」
だって、庭の矢車菊はもうとっくに咲き始めているんです。
窓の向こうでは、サファイアのように美しい青い花が風に揺れています。
「もしかして、また戻れないのかな?」
実は、ネモのお母さんは今まで何度も同じような手紙をくれたのですが、仕事が忙しくて帰ってこれなかったのでした。
「去年は木蓮が咲く頃だった。一昨年は彼岸花が咲く頃に帰るって言ってた。でも、結局やっぱり戻れないって手紙がきたんだ」
思い出すと、なんだかムカムカしてきました。
「お母さんの嘘つき!」
ネモは背中の毛を逆立てて、すっかり怒ってしまいました。
そして、手紙をじいっと見つめます。
「でも、本当かな?」
だって、庭の矢車菊はもうとっくに咲き始めているんです。
窓の向こうでは、サファイアのように美しい青い花が風に揺れています。
「もしかして、また戻れないのかな?」
実は、ネモのお母さんは今まで何度も同じような手紙をくれたのですが、仕事が忙しくて帰ってこれなかったのでした。
「去年は木蓮が咲く頃だった。一昨年は彼岸花が咲く頃に帰るって言ってた。でも、結局やっぱり戻れないって手紙がきたんだ」
思い出すと、なんだかムカムカしてきました。
「お母さんの嘘つき!」
ネモは背中の毛を逆立てて、すっかり怒ってしまいました。

