「くそ…っ」
そーちゃんから離れ、逃げるようにその場を立ち去っていくその男には…見覚えがあった。
だけど、それ以外にも状況についていけない箇所がありすぎて、もうなにがなんだかわからない。
えーっと。とりあえず…私はもう出て行っても大丈夫なのかな?
「大丈夫?奏くん」
「音、お前ちょっと遅い」
「奏くんだって、わざと掴ませたくせにー」
「その方が早いかと思ったんだよ」
ほんの数メートル先では、いつも通り笑顔を浮かべる音くんが壁にもたれるそーちゃんのそばに歩み寄っている。
その姿は、私の知っている可愛らしくて人懐っこい音くんで。
隣のそーちゃんも片手で自分の肩をパンパンと払い、何事もなかったかのように平然としている。
「!」
そんな様子を眺め、唖然としたまま立ち尽くしていると…不意にこちらを振り向いた2人と視線がぶつかった。
「あ」
「あ」
見事にシンクロしたその声のあと、全員の口が開いたその状態のまま固まったのは言うまでもない。
そーちゃんから離れ、逃げるようにその場を立ち去っていくその男には…見覚えがあった。
だけど、それ以外にも状況についていけない箇所がありすぎて、もうなにがなんだかわからない。
えーっと。とりあえず…私はもう出て行っても大丈夫なのかな?
「大丈夫?奏くん」
「音、お前ちょっと遅い」
「奏くんだって、わざと掴ませたくせにー」
「その方が早いかと思ったんだよ」
ほんの数メートル先では、いつも通り笑顔を浮かべる音くんが壁にもたれるそーちゃんのそばに歩み寄っている。
その姿は、私の知っている可愛らしくて人懐っこい音くんで。
隣のそーちゃんも片手で自分の肩をパンパンと払い、何事もなかったかのように平然としている。
「!」
そんな様子を眺め、唖然としたまま立ち尽くしていると…不意にこちらを振り向いた2人と視線がぶつかった。
「あ」
「あ」
見事にシンクロしたその声のあと、全員の口が開いたその状態のまま固まったのは言うまでもない。

