Secret answer ~キミノトリコ~

「そういうかたーい話じゃなくって!」
「じゃあどんなやわらかい話ならいいんだよ」
「な…」

やわらかい話ってなんなの、そーちゃん…
理解しがたい話な上にそんなとんちんかんな答えを返されて、ついに音くんが固まった。

「ちょっと待って…最近はそういうのが普通なの…?」
みるみる眉間にしわを寄せ、難しくなっていく音くんの表情。

うーん。考えてみたら、あれ?普通…ではないのかな?
でも最近はシェアハウスとかもたくさんあるし…いや、でもこれはただの同棲?

「あのね、音くん…」
改めて考えると長くなりそうな普通の定義はいったん脇に置いておいて。
こうなるに至ったもう一つの理由を話題に出すべく口を開きかけたそのとき、音くんががしっと私の両肩を掴んだ。

「おねーさんもいいの?奏くん男だよ!男なんてオオカミだよ!」
「おい、さすがに節操ぐらいはある」
「うそだー!おねーさん可愛いもん!」
「こら、そうやってさりげなく触るオオカミはどこのどいつだ」

言いながら、私の両肩に乗せられた手を引きはがすそーちゃん。
真面目な顔で話す彼の様子からすると、おそらくあの日のこととか、あの日のこととかは…節操がないとかオオカミだとかは言わないらしい。