『分かりました。』


私は頭の良い、委員長。
周りからは、

生まれ持った才能だ。とかなんでも出来るからいいよねっとか。


言われるけど、私は天才でもなんでもないただの人間。


勉強が出来るのは一生懸命努力してるから、

でもそれを誰も知らない。


職員室行くか。
今こうやって考えている時間も無駄だ。



『失礼します。』


職員室の中に入って担任の先生の所へ足を進める。


「おー、杉田来たか。

これを教室に持って行ってくれ」



『分かりました。』



だいぶ重いな。
こんなの普通女子に持たせる?



『失礼しました。』


これ三階まで持ってくの?
腕大丈夫かな?



二階まで登ったのはいいけど、ちょっと一回置こう。



『あー、重っ。』


委員長だからって、こんな物持たせなくたって。



「由奈ちゃんって、独り言とか喋るんだ?」


突然後ろから聞こえてきた声に反応して後ろを向く。