だけど、今はこのまま無視しようなんて思わない。



『テラスに行こうと思って。』



ちょっと休憩したい。
思ってた校外学習よりは、楽で楽しいけどやっぱ疲れるよね。



「じゃあ、俺も行く」



まさか、洋も疲れてるの?



2人並んでテラスまでの道のりを歩く。
その間私達の会話はない。



テラスは思っていたよりも、綺麗で心地よかった。



『はぁー。』


なんか、落ち着くな。



「なにため息ついてんだよ」



ため息つくと、なんか落ち着くんだよね。



『洋もついてみれば?
なんか、落ち着くから。』



「俺別に落ち着きたくないし。」


冷たいな。
なんか、私もこんなんなのかな。



『なんで洋はそんなに、クールなの?

あんまり、人に近づいて欲しくなさそう。』



「意味わねぇよ。
俺の元の性格がこんななんだよ。

ていうか、由奈はなんでそんな性格なんだよ。」




それは、聞かれたくなかった。
なんて答えればいい?




『うーん、色々あってこうなった。

私も最初は明るかった、はずなんだよね。』



そう、私は普通の女子と同じような感じだった。



友達と騒いだり、遊んだりそれが当たり前だった。