「わかった!
そのぐらいだったら、どんどん頼んでくれて構わないよ!」



そうして皆が動き始めた。



「おい、俺はどうすればいいわけ?

てか、お前本当に料理出来んだよな?」



いやいや、出来なかったらそんな事言わないでしょ。



『出来るに決まってんでしょ。』



「お前さ俺と話す時だけ、めっちゃ素出てるけど。」



今その話する?
今大切なのは、ほかの班からの遅れを取り戻すことでしょ。



『そんな事どうでもいいから、早く作るよ。』



全く、めんどくさい人だな。
でも、こんなに素を出したのは久しぶりだ。



そんな事を1人で考えていると、



「由奈ちゃん、洗ってきたよ!」



『ありがとう、
後は男子達が心配だから、一緒に見てくれるかな?』



「やっぱ心配だよね!
よしっ、咲行くよ!」



元気だな、あれだけ元気でいれたらきっと毎日が楽しいよね。



しばらく2人が去っていった方を見ていた。




「おい、作るんだろ?
どこ見てんだよ、」



『ああ、ごめん。』



それからは、急ピッチで料理を作り始めた。