「ここからは、お前達だけで美味しいご飯を作ってもらう!」


一通りの説明が終わりカレー作りが始まった。



「え、これどうすればいいの?」



「とりあえず材料は持ってきたけど、こっからどーすんの?」



「ていうか、誰か料理出来んの?」



私達の班は大変な状況に陥っていた。

誰も料理をしたことがないらしい。



「『私、俺料理できるけど』」


『え、』


「え、」



私と新田洋の言葉が重なった。



「お前、ハモんなよ!」


いやいや、私別にハモってないし!
ハモってきたのそっちでしょっ。



『真似してきたのは、そっちでしょ!』


「はぁー? お前だろ?!」




しばらく言い合いをしていると、


「あのー、そろそろ始めない?」


『あ、ごめんね』


とりあえず、こんな奴無視して始めよう。まず、何からしよう。



『新田洋以外の男子は、お米炊いてもらってもいい?』



「りょーかい!」



お米は、自分達で火を管理しながらやらなきゃいけないけど…。



多分大丈夫だよね?



『あと、芽衣ちゃんと咲ちゃんは野菜を洗ってくれる?』