「おいおい、それはないだろ〜。
杉田さんに失礼だぞ?」


別に全然気にしてないけど。
とかいって少し気にしてる自分がいるのは、気付かないふり。



『別に私は何とも。』


「とか言って、腹の中ではこいつウザイとか思ってんだろ?」



あー、本当ムカつく人だな。
もっと静かな人だと思った、こんな人だったなんて。



『思ってないけど?』


思ってるけどね?
でもそれ言ったらめんどくさい事になりそうだし。



「おい、洋。
何でそんなに突っかかるだよ。」



「だって、皆はこいつと話とかしてみたいだろ?」


急に何?
なんで私と話をさせようとするの。



「話したい!
こんな機会ないもん!」


そう1人が言い出すと、それにつられてもう1人と増えていく。


こんなめんどくさいこと他にない。


新田洋を思いっきり睨んだ。
相手に伝わるかは分からないけど。



「そんな、睨むなって。」



皆に聞こえないくらい小さい声で言ってきた新田洋に、余計にイライラした。


「これから、
カレー作りに入ります。

グループごと外に集まってください」


なんて、絶妙なタイミング。