君にあずけたもの


あれから、何年たったんだろう…


私は異例だったのか
あの時の記憶は残ったままなわけで


今では 後輩もでき
周りからは ちょっと尊敬されちゃうくらいの後継人になってる

相変わらず、手首にはあのリングが光ってる

あんな少しの要との
記憶ツアーだったのに私は 最後に要が残した言葉を柄にもなく、うっとりして聞いちゃったみたいで…

なんか 死神に

恋しちゃったみたいだ


でも 要はどこにいるかも分からないし

私にはやるべき仕事が山程あったりする


報われない恋で
人生を終わり
報われない恋で
死神としての神生が始まった…皮肉である。