先生は泣くのを止めて今度は穏やかな顔で、真上にかぶさる陸をみつめていた。

陸は再び先生の顔に触れ首筋にキスをした。
先生は目を閉じなから顔に触れている陸の手に自分の手を重ねた。



その瞬間…
「ごめんなさい」


服をかき集め、先生がドアからでていった。

なんだったの…



残された陸は
薬指に触れていた。

そして指輪を外して
ベッドの脇の引き出しに閉まった。