大きな声だった…

「な…なに?」

『お前が触れたら大変な事になるよ、下手すりゃ命を奪いかねないしな…』

淡々と話す彼。

「どういうこと?」
『お前、今の状況わかんねぇの?』

私には、何がどうなったか全然理解できなかった…

「…て、いうか…
君だれ?」

『俺はカナメ』

(要?
知らないなぁ~)
『知らない筈だよ』

(あ…また気持ち読まれてる?)

『初めて会ったから』
「あ…うん。」

『お前、着いてこいよ』

( 随分ブッキラボウに話す子なんだなぁ~
見た目は私と同じくらいの歳に見えるけどいくつなんだろう?)
『早くコイよ』

「悪いけど行かれない!お母さんが心配だからっ」

お母さんから そんなに距離が離れていないはずなのに、お母さんは私たちの方をみない
『いいから!』


「いたっ!」
腕を思いっきり引っ張られた…

「ちょっ、ちょっと離してよ」

要が急に止まるから
その背中に顔を
ぶつけてしまった私

目をあけると
そこには一台のベッドがあった。

そして

ベッドに寝てるのは紛れもなく

この私だった…


「…な
どうゆうこと」