ライオンのポッケから手を出して

バックから携帯を取りだす。



ごめん、とライオンに目くばせし、
携帯に出る。


『―――もしもし
 あ、メグミ?』

と、急にふわっと何かに包まれた。

え?
何?
 

振り向くと、ライオンの
コートの中にいた。

後ろからライオンがコートで
わたしを包んでいる。

ちょっ・・・っ

『ああ、聞いてる、ごめん。
 うん、うん・・』