「大丈夫。
 俺は結良のもんだから。
 それに」


それに?


ライオンが立ち止まり、
わたしを真っ正面から見つめた。

長い金髪の隙間から見える目は
獲物を見つけた
野生のライオンの目だった。


「結良は俺のもんだから」