「結良、降りよう」 『え?』 ライオンはわたしの手を握ったまま いきなり立ち上がり、 駅につく1コ前のバス停で 降りた。 「これからちょっとずつ 俺のこと、知っていけばいい」 手を繋いだまま、歩きだす。