「あ、俺もう教室戻らなきゃ。
 6時間目、物理のテストだ。
 じゃ、またな。結良」



ライオンが、しれっと。
まるでいままで何年も
そうしてきたかのように。

わたしをぎゅっと、抱きしめた。