改めて思い出そうとすると、すっと背筋が凍る。
あの何も知らない歓迎会のときに戻りたい。
じゃあ、ほんとに幽霊?
「...。」
無言になった私をみて、先輩は言った。
「まぁ、なんかあったら言えよ。
まぁ、流石にこっちの寮でも、見たってやつは多いが何かされたってやつはいないしな。」
「は、はい!」
そうだよね、たまに見えたからって何かあるわけじゃないよね。考えすぎちゃダメだ。
私の生活は始まったばっかりだ。
「あ、そういや。
同じ中学だった、二年のやつが女子寮にいるんだけどな、6号室と13号室がよく出るらしいぞ!」
先輩がそう、爆弾をいって去っていく。
まって、その部屋は1階と2階の同じ位置にある。
ちょうどこの前のも13号室...。
いや、それよりも、だ。
先輩たちは知ってたの...?

