もう一人の住人~私が体験した怖い話~




私がなんとか落ち着きを取り戻した頃。


カナエちゃんが、いかにもお風呂上がりな感じでホクホクと登場した。




「ん?どしたん??」



「えっと、なんでもないよ。」


私は、そういったのだがミアちゃんが被せるように続けた。





「やっぱり出たんだって!」


「え?」カナエちゃんの表情がこわばった。







「なんかね、カナエちゃんに似てるんだって!」



ミアちゃんがそう言うと

カナエちゃんはいかにもこわごわと事の顛末を聞きたがった。




望まれるなら、と私はミアちゃんとふたりで


この部屋で私が見たものについて話した。





しかし、まずかったみたいで





「いやぁぁぁぁぁあああああ!」



と、叫んでうずくまってしまった。