ふっと、足の力がぬける。 ペタンと座り込んでしまった私の背を撫でながらミアちゃんが私に聞いた。 「どんな子だったの?」 私は必死に思い出した。 髪はカナエちゃんと同じくらいのボブ。 もちろん髪色は黒。 制服を着ていて私たちと同じ喪服のようなデザインだったこと。 そして...。 入って右の窓際の椅子に背筋を伸ばして とても綺麗に座っていたこと。 私は全部、全部はなした。