がたん。


古くなって不安定な机にリュックを置きながら、俺は2人の野球少年とバスケバカの話を聞いていた。




「なんだよ湊。お前も双葉ちゃん狙いかよー」





「え?乙哉お前双葉さん好きだったの?」





「とぼけんなよ、クソ和樹。先週お前も気になるとか言ってただろーが!」





「あ、したかもしれんな。いや、余りにもお前には無理過ぎて可哀想になったから、な。仲間がいるぜっ的な?」





「訳わかんねぇ。つうかなんだよさっきの笑顔!めちゃくちゃ可愛いじゃん。湊お前ずるいぞ!いつの間に双葉ちゃんと仲良くなったんだ!」