凌也(りょうや)くん。一応私の、……恋人というやつです。が、 「りょーや、パスパス!」 「凌也くんー!」 きゃあきゃあと、悲鳴に似た叫び声がちらちら。 ────彼は、モテモテだ。 外見があんなんじゃ、しょうがないかもしれないけど。 でも私は彼の見た目以上に────……「危ないっ!」 ……え?