中学の頃のあたしは 生きるのが 下手で不器用だった。 上手く生きるってなに 汚い世の中を 独りで戦っていくことに疲れてた。 そんな時 ふと、外に視線を移すと、 雨が降っていた。 …唯一、汚れを落とす 雨。 あたしは好きなんだ 強ければ強いほど。 この音を聞くと安心する。 強く音を立てて、激しい雨が好きだった。 なにもかものみこんでくれそうな 雨が好きだった。