昔から目だけはよかった俺はそれが誰と誰だかすぐ分かった。 桜女と知らない男子生徒だった。 いつもはスルーする俺が何故か体育館裏まで足を運んでいた。 着いた頃に聞こえた男のバカでかい声。 「俺と付き合ってくださいっ!!」 桜女はキョロキョロ周りを見渡すと ごめんなさい。と頭を下げた。 それで普通は終わりなはずだったけど その男は諦め切れなかったのか桜女の手を掴み首を振っていた。 桜女は離してと言いながら困っていた。