「ぷっ...舞い上がり過ぎだろ」


翔くんが見せた無邪気な笑顔に、ドキドキしたのは言うまでもなく。


「そ、そう見えますか?」


「ああ、いつにも増してバカに見える」


って毒舌を吐かれても、不思議とイライラしなかった。


「酷いです。私、一応女なのに...そんな言い方ないじゃないですか」


少しだけムッとして言い返す。翔くんはポリポリと頭を掻きながら謝った。


「悪かったな。じゃあ、こうしてやれば満足か?」


そう言うと、彼は私を立ち上がらせてそのままギュッと抱き締める。私はいきなりの展開について行けなかった。


「...え?」



え~~~!!??



いやいやいや!え!?な、何これ!?



何がどうなってるの!?