その日由理ちゃんと買い物に出かけていて家に戻ってきて、玄関の扉を開けると妙な静けさがあった。
『桜戸さん来ないね』
『そうね』
なぜか桜戸さんが出迎えて来なかった。
いつもなら、桜戸さんが家にいると必ず出迎えてくれていたという。
最初、私は寝ているんじゃないかと思い由理ちゃんとリビングに入る。
入った瞬間、由理ちゃんのお両親が殺された光景が映し出せれたように目に映った。
まるで、あの日の光景が映し出せれるかのようだった。
『桜戸さんっ!?』
桜戸さんがリビングでうつ伏せで倒れていたのだった。
由理ちゃんはすぐさま駆け寄り、ゆさゆさと桜戸さんの体を揺らす。
(まさか)
一瞬、脳裏に浮かんだのは美実の存在。
まさか、美実が玲戸さんまでを——。
嫌な考えが出てしまったその時。
『うっ』
微かな声が玲戸さんから出て、ゆっくりと体が動いた。
その瞬間、ほっと安心感が湧き出て、私も桜戸さんの所に近づいた。
『痛てて…っ』
『桜戸さん、頭に血が』
『ああ、帰ってたか…』
『何があったの?』
『それがよく分からなくて、誰かに殴られたような気がして』
『えっそれって』
殴られた?
泥棒に入られたのだろうか?
でも、荒らされた形式もないようだし。
それに、うちはそうそう泥棒がはいるような緩いセキュリティーはしていないはず。
今まで泥棒が入った試しなどないというのに。
『とりあえず、応急処置をして念の為に病院行った方が良いわよね』
『そうだな、そうするよ』
由理ちゃんが手当道具を持ってこようと立ち上がると、ふいにある異変に気付く。
『ねえ、響はどこ?』
『!』
そういえば、響ちゃんの姿が見えない。
『ソファで絵本読んでた筈なんだけど』
ソファに目を向けると、確かに絵本が置かれているけど、響ちゃん本人の姿はなかった。
『ここあ、手当てしていて。探してくる』
そう言って、由理ちゃんは家の中や外へとまんべんなく探しだした。
響ちゃんはまだ小さいから1人で外に行くとは思えないし、窓は閉まっているから出れる筈もない。
『いない、どこにも…』
だけど、響ちゃんの姿はどこにもいなかった。
『…っ俺のせいだ…俺がっ』
『違うわ、違う…っ』
桜戸さんのせいでも由理ちゃんのせいとも言えなかった。
『でも、一体どこに?』
『ねえ、何でもいいの、何かっ』
由理ちゃんは攻めるように玲戸さんにヒントを引っ張り出そうとした。
その思いに桜戸さんは引っ張り出すように思い出す。
『確かあの時、女の人の声が聞こえた。あっそういえば由理華の名前を言っていたような気がする』
『…っ』
もしかすれば、いや確実のあの子だ。
『美実…っ』
由理ちゃんはおもむろに立ち上がり鞄を持ち玄関に向かった。
『どこに行くの?』
『実家よ、もしかすればあそこにいるのかもしれない』
その時の由理ちゃんの表情は怒りと似た朧げな雰囲気は醸しだされていた。
近付くと少し怖い感じのオーラが目に見えた。
もしかしたら、この時から由理ちゃんは美実に対する信じていた感情が消えかけつつあったのかもしれない。
『桜戸さん来ないね』
『そうね』
なぜか桜戸さんが出迎えて来なかった。
いつもなら、桜戸さんが家にいると必ず出迎えてくれていたという。
最初、私は寝ているんじゃないかと思い由理ちゃんとリビングに入る。
入った瞬間、由理ちゃんのお両親が殺された光景が映し出せれたように目に映った。
まるで、あの日の光景が映し出せれるかのようだった。
『桜戸さんっ!?』
桜戸さんがリビングでうつ伏せで倒れていたのだった。
由理ちゃんはすぐさま駆け寄り、ゆさゆさと桜戸さんの体を揺らす。
(まさか)
一瞬、脳裏に浮かんだのは美実の存在。
まさか、美実が玲戸さんまでを——。
嫌な考えが出てしまったその時。
『うっ』
微かな声が玲戸さんから出て、ゆっくりと体が動いた。
その瞬間、ほっと安心感が湧き出て、私も桜戸さんの所に近づいた。
『痛てて…っ』
『桜戸さん、頭に血が』
『ああ、帰ってたか…』
『何があったの?』
『それがよく分からなくて、誰かに殴られたような気がして』
『えっそれって』
殴られた?
泥棒に入られたのだろうか?
でも、荒らされた形式もないようだし。
それに、うちはそうそう泥棒がはいるような緩いセキュリティーはしていないはず。
今まで泥棒が入った試しなどないというのに。
『とりあえず、応急処置をして念の為に病院行った方が良いわよね』
『そうだな、そうするよ』
由理ちゃんが手当道具を持ってこようと立ち上がると、ふいにある異変に気付く。
『ねえ、響はどこ?』
『!』
そういえば、響ちゃんの姿が見えない。
『ソファで絵本読んでた筈なんだけど』
ソファに目を向けると、確かに絵本が置かれているけど、響ちゃん本人の姿はなかった。
『ここあ、手当てしていて。探してくる』
そう言って、由理ちゃんは家の中や外へとまんべんなく探しだした。
響ちゃんはまだ小さいから1人で外に行くとは思えないし、窓は閉まっているから出れる筈もない。
『いない、どこにも…』
だけど、響ちゃんの姿はどこにもいなかった。
『…っ俺のせいだ…俺がっ』
『違うわ、違う…っ』
桜戸さんのせいでも由理ちゃんのせいとも言えなかった。
『でも、一体どこに?』
『ねえ、何でもいいの、何かっ』
由理ちゃんは攻めるように玲戸さんにヒントを引っ張り出そうとした。
その思いに桜戸さんは引っ張り出すように思い出す。
『確かあの時、女の人の声が聞こえた。あっそういえば由理華の名前を言っていたような気がする』
『…っ』
もしかすれば、いや確実のあの子だ。
『美実…っ』
由理ちゃんはおもむろに立ち上がり鞄を持ち玄関に向かった。
『どこに行くの?』
『実家よ、もしかすればあそこにいるのかもしれない』
その時の由理ちゃんの表情は怒りと似た朧げな雰囲気は醸しだされていた。
近付くと少し怖い感じのオーラが目に見えた。
もしかしたら、この時から由理ちゃんは美実に対する信じていた感情が消えかけつつあったのかもしれない。


