『あんたは何も知らないだろうけど、私がどれだけ悲痛な思いをしていたと思う?どれだけあんたと比べられ、皮肉を言われ、どれだけ惨めな思いをしたと思う?
それを今更、昔みたいに戻りたいだあ?昔から何も変わんないんだよっあんたが賞賛さればされる程、いい惨めな存在だって事。どうせ変わんないんだよ』
『確かにそれはそうだけど、お母さん達だって悩んでるんだよ。どうしたらいいのかって。でも、どうする事もできないから。だから…だから、きっと謝りたいと思う気持ちがあるから。私だってそうで…』
どこで歯車が途切れてしまったのか、今ではもう分からない。
ただ、美実にも由理ちゃんにも何かの思いがあった。
本当は美実も昔に戻れるなら戻りたいと思ってた筈だった。
だけど、本音とは別の建前の気持ちが前に出てしまい、止められなくなってしまっていたんだ。
その頃の美実は、まだ自分の気持ちにも心にもはっきりしていて、今のように憎しみだけの気持ちだけが持ちあわせていなかった。
人を傷付けても平気な人間でもなかった。
ただ、心原特有の血に既に支配されていたのは分かりきっていたが。
『…謝りたい? …何ほざいてんの?ふざけてるの?
人の感情を傷付けておいて、謝ってまって済む問題なの?どうせ、あんたと私はどう頑張っても同じになれないんだからっあんたが居たから、あんたが居なければ、私はこんな風にはならなかった。あんたが完璧な人間じゃなかったら、昔のままで居られたかもしんないのにねっ 心の支配なんか呑み込まれてなかったのに!』
『………』
美実は本当はこんな酷い言葉を言いたかった訳じゃないと思う。
でも、止められない何かがあったんだと言える。
本当は由理ちゃんだって気付いていた。
気付いていたけど、見ない振りをしていたのだった。
『そうだよね、私が気付いてあげるべきだったよね…』
由理ちゃんはただ美実の事を思って言ったまでなのに、美実はその思いに気持ちに気付く訳もなかった。
『…っそういう所が嫌いなんだよっ
善人振っていかにも自分が悪かった思わせぶりしてさ、本当は心の中でバカな私を侮って笑ってるんでしょっ
いいよなっ あんたはいつだってみんなに愛されて居場所があって、すべてにおいて味方に付けているんだからっ 私みたいなバカな妹の存在が鬱陶しくて仕方ないんだろう』
『そんな事思ってっ』
『ほらまたっそうやって』
美実には由理ちゃんが自分のことを出来損ないな妹だから、侮ってバカにしている、といつも思われているんじゃないかと思っていたらしい。
でも、本当は一度もそんな事は思ったことなどなくて、むしろ悩んでいた方が強かった。
『侮ってバカにしているんだろうっ
いつもいつもいつもいつもっ』
『美実…っ』
その瞬間、美実は由理ちゃんの首に手を回しそのまま力を入れたという。
『あんたが居たからっ あんたなんかが生まれてきたからっ全部全部めちゃくちゃにしたんだよ!
お前なんか消えたらいいんだ、死ねばよかったんだ!』
『み、美実…っやめて…っ』
その時、由理ちゃんは言っていた、美実から感じた辛さや苦しさが手の力に沿って感じたと。
美実はずっと由理ちゃんの存在にいつもいつもそこにいて、いつもちらつかせていて、誰もが美実を見てくれる人は居なかったんだと。
そう思うと、気付いたら悲しくなったと。
自分が気付いてあげたら、自分が助けてあげてれば、自分が寄り添ってあげてれば、もう少し変わっていたんじゃないかと、ここまで苦しまず済んだんじゃないかって。
『ごめんね美実…気付いてあげれなくて。
…ごめんね、逃げて…っ』
その時、美実に殺されるのを受け入れるかのように、涙を流しながら目を閉じたそうだ。
それを今更、昔みたいに戻りたいだあ?昔から何も変わんないんだよっあんたが賞賛さればされる程、いい惨めな存在だって事。どうせ変わんないんだよ』
『確かにそれはそうだけど、お母さん達だって悩んでるんだよ。どうしたらいいのかって。でも、どうする事もできないから。だから…だから、きっと謝りたいと思う気持ちがあるから。私だってそうで…』
どこで歯車が途切れてしまったのか、今ではもう分からない。
ただ、美実にも由理ちゃんにも何かの思いがあった。
本当は美実も昔に戻れるなら戻りたいと思ってた筈だった。
だけど、本音とは別の建前の気持ちが前に出てしまい、止められなくなってしまっていたんだ。
その頃の美実は、まだ自分の気持ちにも心にもはっきりしていて、今のように憎しみだけの気持ちだけが持ちあわせていなかった。
人を傷付けても平気な人間でもなかった。
ただ、心原特有の血に既に支配されていたのは分かりきっていたが。
『…謝りたい? …何ほざいてんの?ふざけてるの?
人の感情を傷付けておいて、謝ってまって済む問題なの?どうせ、あんたと私はどう頑張っても同じになれないんだからっあんたが居たから、あんたが居なければ、私はこんな風にはならなかった。あんたが完璧な人間じゃなかったら、昔のままで居られたかもしんないのにねっ 心の支配なんか呑み込まれてなかったのに!』
『………』
美実は本当はこんな酷い言葉を言いたかった訳じゃないと思う。
でも、止められない何かがあったんだと言える。
本当は由理ちゃんだって気付いていた。
気付いていたけど、見ない振りをしていたのだった。
『そうだよね、私が気付いてあげるべきだったよね…』
由理ちゃんはただ美実の事を思って言ったまでなのに、美実はその思いに気持ちに気付く訳もなかった。
『…っそういう所が嫌いなんだよっ
善人振っていかにも自分が悪かった思わせぶりしてさ、本当は心の中でバカな私を侮って笑ってるんでしょっ
いいよなっ あんたはいつだってみんなに愛されて居場所があって、すべてにおいて味方に付けているんだからっ 私みたいなバカな妹の存在が鬱陶しくて仕方ないんだろう』
『そんな事思ってっ』
『ほらまたっそうやって』
美実には由理ちゃんが自分のことを出来損ないな妹だから、侮ってバカにしている、といつも思われているんじゃないかと思っていたらしい。
でも、本当は一度もそんな事は思ったことなどなくて、むしろ悩んでいた方が強かった。
『侮ってバカにしているんだろうっ
いつもいつもいつもいつもっ』
『美実…っ』
その瞬間、美実は由理ちゃんの首に手を回しそのまま力を入れたという。
『あんたが居たからっ あんたなんかが生まれてきたからっ全部全部めちゃくちゃにしたんだよ!
お前なんか消えたらいいんだ、死ねばよかったんだ!』
『み、美実…っやめて…っ』
その時、由理ちゃんは言っていた、美実から感じた辛さや苦しさが手の力に沿って感じたと。
美実はずっと由理ちゃんの存在にいつもいつもそこにいて、いつもちらつかせていて、誰もが美実を見てくれる人は居なかったんだと。
そう思うと、気付いたら悲しくなったと。
自分が気付いてあげたら、自分が助けてあげてれば、自分が寄り添ってあげてれば、もう少し変わっていたんじゃないかと、ここまで苦しまず済んだんじゃないかって。
『ごめんね美実…気付いてあげれなくて。
…ごめんね、逃げて…っ』
その時、美実に殺されるのを受け入れるかのように、涙を流しながら目を閉じたそうだ。


