「美実はまだ捕まってないのね」
ここあさんはひとつ息を吐いて問う。
「はい」
「まさか本当に殺してしまうとはね。
どうして話し合わなかったのかしら?そうしたら、きっと死なず済んだかもしれないのに。いや、無理よね」
話し合い……。
やはり、なんらかの事情が思惑があるから言えることなんだろう。
そう、私がここあさんに会いに来たのはその事実を知る為なんだ。
美実さん以外にお母さんを殺そうという動機はいないから。
「あの、ここあさん。私ここあさんにどうしても教えて欲しいことがあるんです」
「……それは゛心原家゛の事ね」
ここあさんは少し間を開けては静かに答えた。
「はい…」
私も同じように静かに頷きを見せた。
「そうよね、その為に来たんだもんね」
そして、ここあさんは静かな声で閉まっていた昔の記憶を馳せるように話し始めたのだった。
ここあさんはひとつ息を吐いて問う。
「はい」
「まさか本当に殺してしまうとはね。
どうして話し合わなかったのかしら?そうしたら、きっと死なず済んだかもしれないのに。いや、無理よね」
話し合い……。
やはり、なんらかの事情が思惑があるから言えることなんだろう。
そう、私がここあさんに会いに来たのはその事実を知る為なんだ。
美実さん以外にお母さんを殺そうという動機はいないから。
「あの、ここあさん。私ここあさんにどうしても教えて欲しいことがあるんです」
「……それは゛心原家゛の事ね」
ここあさんは少し間を開けては静かに答えた。
「はい…」
私も同じように静かに頷きを見せた。
「そうよね、その為に来たんだもんね」
そして、ここあさんは静かな声で閉まっていた昔の記憶を馳せるように話し始めたのだった。


