そっとお母さんの体をずらし目線を体に移す。
「!?」
気付かなかったがお腹当たりに血が服に馴染んでいる。
シャツを上げると、血がお腹あたりから垂れていた。
「あっ!?」
あの音は、私を庇ってお母さんが切られた音だったんだ。
「嘘…どうしよう、私…」
お母さんの怪我にどうしたらいいのか分からなくなり、このままお母さんが死んでしまうのではないのかと思うと、頭が混乱してパニック状態になってしまった。
そんな私に葉月くんが——。
「美沙樹! 大丈夫だから、落ち着いて」
「で、でも…」
大丈夫だと安心をもたらす言葉を掛けてくれるけど、心が混乱をもたらすばかりで鎮まる事が出来ない。
「架菜!! 先生と保健の先生を呼んで来い!」
すると葉月くんは呆然と立っている白石さんに強く放った。
「なんで、あたしが?」
「招いたのはお前だろ!」
「うっ…分かったよ」
葉月くんの強い言い方に、渋々承諾して階段を降りていった。
白石さんが先生達を呼んでくる間、葉月くんは出来る限りの応急処置をしてくれた。
それを、私は見ているだけしか出来なかった。
その後、保健の先生達が来てくれて、病院に連絡して、しばらくして、お母さんは救急車で病院に運ばれていった。
「!?」
気付かなかったがお腹当たりに血が服に馴染んでいる。
シャツを上げると、血がお腹あたりから垂れていた。
「あっ!?」
あの音は、私を庇ってお母さんが切られた音だったんだ。
「嘘…どうしよう、私…」
お母さんの怪我にどうしたらいいのか分からなくなり、このままお母さんが死んでしまうのではないのかと思うと、頭が混乱してパニック状態になってしまった。
そんな私に葉月くんが——。
「美沙樹! 大丈夫だから、落ち着いて」
「で、でも…」
大丈夫だと安心をもたらす言葉を掛けてくれるけど、心が混乱をもたらすばかりで鎮まる事が出来ない。
「架菜!! 先生と保健の先生を呼んで来い!」
すると葉月くんは呆然と立っている白石さんに強く放った。
「なんで、あたしが?」
「招いたのはお前だろ!」
「うっ…分かったよ」
葉月くんの強い言い方に、渋々承諾して階段を降りていった。
白石さんが先生達を呼んでくる間、葉月くんは出来る限りの応急処置をしてくれた。
それを、私は見ているだけしか出来なかった。
その後、保健の先生達が来てくれて、病院に連絡して、しばらくして、お母さんは救急車で病院に運ばれていった。