「あなたが美沙樹さん?」



(し、白石さん?)



あれから何週間が経ったその日、突然 放課後にどういう訳か白石さんに話しかけられた。



今まで面識さえもいっさいなかったというのに、どういう理由で声を掛けて来たと言うのだろうか。



「あの、何か?」



「話しがあるの。ちょっといいかしら?」



(話し?)



私に話しっていったい、何があるのだろう。



もしかして、葉月くんの事?



白石さんが私に話しがあると言ったら葉月くんの事しか思い浮かばない。



その時、私は嫌な予感が感じた気がした。



「今じゃなきゃいけないの?」



少しだけ警戒を持った私は別の日にしてもらいたいと頼み掛けようと試みる。



「ええ。今じゃないとだめなの」



「………」



仕方ないだろう、話しがあるだけだろうし。



でも…、本当はすごく断りたかった。



でも、白石さんがどうしてもと言うから、すぐ終わらせてもらおうと考えてた。



今思えば、私に話し掛けられる事さえがおかしかったとは気づいてたけど、変には思っていなかったんだ。