怒り立ったものの、どうやってあの子に仕打ちをしようか。



大人しそうな子だし、ちょっとした嫌がらせで泣いて怖がりそうな気もするけど。



今までどうり嫌がらせをしてもいいが、それじゃあ心が晴れてくれそうにない。



そんな事を考えながら学校を出て、今住んでいる町の公園に入った。



ふと公園のベンチに座わり込んでうなだれている人を見つけた。



「…………」



なんかけたたましいオーラの放った人だ。



そのせいなのか、怖がって公園に居るはずの人がほとんどいない。



すると不意にその人は顔を上げた。



「!?」



(あの人、確か…)



どうりで怖がって公園にいなかったのか。



あたしはその人がどういう人なのか知っていた。



TVでも何度も放送されていた。



最近ではそういうのはなかったから、小さい子は知らないだろう。



(あっ! ……そうだ)



私はとんでもない事を脳裏に思い付いた。



そして、その人に近づき声を掛けた。