「美沙樹!?」
後から来た葉月くんが顔を覗かせてると、ふいに女の人に目が行った途端に驚愕した顔になった。
「なっなんでここにあんたがいるんだよっ」
いつも冷静な葉月くんが動揺しながら声を荒らげる。
「あら優弥。こんな所に私を捨てて逃げてきたんだ」
「っ」
(捨てた?)
「別にあんたら親子の事は恨んでないから安心して。私はね、この人に用があるの。
ただ、何にも置いていかず、どっか行ったのは怒っているけどね」
葉月くんの知り合いぽいけど、何か嫌な言い方だ。
葉月くんの表情はいまいましい程に重苦しい顔をしている。
もしかして⸺。
(この人が、葉月くんのお父さんと離婚した人?)
そんな事を頭を与切らせながら私は葉月くんに近付こうとした⸺。
「あんたにあげるお金なんか1円もないんだから!
響だってそうなんだから!!」
とまたお母さんが怒鳴り声で荒げた。
「響…?」
私の名前を聞いた瞬間、その人は何かを思い出したかのように口を開き私を見て不快な笑みを零した。
「っ!?」
その時、ドクンと心に恐怖心があおられた気がした。
「ああ。あの子か…拐い損ねた、あんたの子供…ね」
そして、その人は私にゆっくりと近づいてくる。
「その子に近づかないで!!」
お母さんの忠告を無視してその女の人は私に近付いて来る。
「…っ!?」
その瞬間、私の心に大きな恐怖心の警鐘が鳴り響いたのだった。
わからないけど、この人は危ない危険だ。
心が感情が体全身から響くようにそう言っている。
(ああ…逃げなきゃ)
すると―、自分でも驚くくらいに体が勝手に動いていた。
「響!?」
お母さんが私を呼ぶ声が聞こえたが、耳に入って来なかった。
後から来た葉月くんが顔を覗かせてると、ふいに女の人に目が行った途端に驚愕した顔になった。
「なっなんでここにあんたがいるんだよっ」
いつも冷静な葉月くんが動揺しながら声を荒らげる。
「あら優弥。こんな所に私を捨てて逃げてきたんだ」
「っ」
(捨てた?)
「別にあんたら親子の事は恨んでないから安心して。私はね、この人に用があるの。
ただ、何にも置いていかず、どっか行ったのは怒っているけどね」
葉月くんの知り合いぽいけど、何か嫌な言い方だ。
葉月くんの表情はいまいましい程に重苦しい顔をしている。
もしかして⸺。
(この人が、葉月くんのお父さんと離婚した人?)
そんな事を頭を与切らせながら私は葉月くんに近付こうとした⸺。
「あんたにあげるお金なんか1円もないんだから!
響だってそうなんだから!!」
とまたお母さんが怒鳴り声で荒げた。
「響…?」
私の名前を聞いた瞬間、その人は何かを思い出したかのように口を開き私を見て不快な笑みを零した。
「っ!?」
その時、ドクンと心に恐怖心があおられた気がした。
「ああ。あの子か…拐い損ねた、あんたの子供…ね」
そして、その人は私にゆっくりと近づいてくる。
「その子に近づかないで!!」
お母さんの忠告を無視してその女の人は私に近付いて来る。
「…っ!?」
その瞬間、私の心に大きな恐怖心の警鐘が鳴り響いたのだった。
わからないけど、この人は危ない危険だ。
心が感情が体全身から響くようにそう言っている。
(ああ…逃げなきゃ)
すると―、自分でも驚くくらいに体が勝手に動いていた。
「響!?」
お母さんが私を呼ぶ声が聞こえたが、耳に入って来なかった。