願う先にある想い

「もう、葉月くんのバカ! むう…」



葉月くんは私をからっているだけだ。



だけなのに、好意を思われるなんて思いもしなかった。



葉月くんと出会って、嫌な事も悲しい事も全部起きた気がした。



でも、今後も何かが起きてしまう。



それは不明等だけど、確実だと言える。



何も解決していないし、なにも分かっていないから。



正解なんて誰にも分からない。



何が正しくて何が間違っているなんて、誰にも分からない。



誰も分かる訳ない。



それでも、理解しないと分からない。



理解を求めないと変わらないから。



私はずっと何も知らないまま何も分からないまま生きてきたから。



だから、もう少しだけでいい。



勇気と怖がらない感情を持ちたいって。



そう思えるようになったんだ。



(ねえ、お母さん。私…もう少しだけ勇気を持てるかな? 強くなれるかな?)



本当は全然理解だって出来てない。



お母さんだって整理できない。



それでも、もう少しだけ…もう少しだけ願いたい。



〈第一章END〉