願う先にある想い

「葉月くんの言う気持ちを理解してほしいの?」



何も知らないから何も理解できないんだ。



でも、葉月くんの親戚の方達は違うと思う。



あの人達はただ理解もせず悪い人間だから悪い人間としか認識しようとしない。



その考えが間違っている。



そこから正さないといけないのかもしれない。



(葉月くんも同じ考えなのかな?)



「まさか」



(へっ)



それは予想外な反応だった。



(違うの?)



「言ったでしょ?
気持ちを伝えたかっただけだって」



(確かに言ったけど、それは理解してほしいからじゃないの?)



どういう事?



「……私は何も知らないから想像はできないから分からないの。葉月くんもそうじゃない? 知らないから知ってもらいたいとかじゃないの? た、例えば…親戚の方とか、一緒じゃないじゃないかもしれないけど?」



「…それは一理あるけど、あの人達に何言ったって無駄だよ。時間の無駄。…だから、俺の気持ちなんて理解してほしいと思わない。…理解してほしくない」



そうだった、葉月くんはそういう人だった。



理解してほしいけど、理解されないから、しょうがない感情があると。



だから、最初から諦めている。



ここあさんの誘いに固くに断っているのはそういう理由だったんだ。



例え他人の意見を聞いたとしても、変わるものなどない。



変わってるものがあれば最初から変わっていると。



(そういう事なんだね…)