願う先にある想い

「……」



翌日、私はいつものようにいつものようにとホームルームまで雑誌を読んでいた。



雑誌のあるページでふと気になるコーナーを見つけた。



(恋愛…)



「……」



(積極的って…)



「いやいや……」



葉月くんが私の事好きだなんてありえない。



ただあれは…お礼…お礼? なのか。



うん、あれは…からかわれたんだ。



そうに決まってる。



(そうに決まってるもん…そうに)



「響ちゃん、いつにましても百面相が強いよ?」



「えっ」



声に反応して顔を上げると弥佳ちゃんが不思議そうな顔でキョトンとしていた。



「や、弥佳ちゃん…おはよう」



「おはよう、響ちゃん。どうしたの?」



「いや、別に…」



言えない、弥佳ちゃんに葉月くんの事なんて言えるわけない。



《響! 響!》



と、玲杏ちゃんが相変わらず賑やかな感情をもたらしながら、私と弥佳ちゃんに近寄ってきた。



(相変わらず、楽しそうな心ね)



玲杏ちゃんの心はいつも楽しそうで羨ましく感じる。



「さっきね、駅から学校に向かっていると葉月くんに挨拶してくれたの。で、一緒に登校したの」



「へーよかったね」



「…そーなんだ」



なぜか私は棒読みみたいな言い方で感想を述べた。



「玲杏って葉月くんが好きなんだね」



「うん、だって! かわいいけどかっこいいもん。
頭良いしスポーツできるし、結構 男の子って感じだし」



「ああ、葉月くんって顔は本当にかわいいけど、性格は男の子って感じだよね」



偽った性格だとしても男の子ぽい感じなのは分かる。



今は素を見せるようにしているけど、完全ではないのだろう。