願う先にある想い

それから、買い物を終えショッピングモールからバス停へと向かった。



「んー良い休日になったかな」



「そうだね、かわいい服あったし。ありがとう、ここあさん」



「どういたしまして」



お礼を言うと、ここあさんは嬉しそうにほろこんでいた。



ここあさんはおそらく、私が元気ない事に罪悪感を感じて買い物に連れ出してくれたのかもしれない。



(そういえば、このあたりって)



行きの時から思っていたけど、この道の風景に見覚えのある気がしてならなかった。



あたりをキョロキョロする。



「どうかしたの?」



キョロキョロする私にここあさんが不思議そうに私を見る。



「あ、いえ…なんかこの辺り来た事がある気がして」



「そうなの?」



「うんー」



(どこだったけ?…うーん確か)



思い出そうとした時、前からびっくりな事に葉月くんがぼんやりと歩いてきていた。



「あっ」



「ん?」



あいにく葉月くんは私の姿に気付いておらず、私はそのまま駆け足で彼の元へと近寄った。



「ちょっ…響ちゃん?」



「えっ」



私を呼び止めるここあさんの声に気づいたのか、ピクッと反応した葉月くんが私に気づく。



「葉月くん! 奇遇だね。買い物帰り?」



「う、うん」



(あれ?)



ふと気付いた。



驚いた事に葉月くんの姿に、気が付いたら何の意思とも関係なく勝手に彼の方へと向かっていたことに。



しかも嬉しそうに…。



(なぜ!?)



「どうしたの?」



「ううん、全然全然。何でもないよ」



「う、うん」



あからさまで否定的な反応。



絶対に変に疑問を持たれている気もする。