「あれ、天仲さん」
「あ、おばあちゃん」
いつもより遅くに訪れたおばあちゃんが、ここあさんの姿にびっくりする。
「あ、静果〈しずか〉ちゃん、やっほー。お邪魔してまーす」
ここあさんは随分フレンドリーな態度でおばあちゃんに挨拶をする。
一応、身内関係に当たるけど、さすがにその接し方はどうかと思うけど。
「いらしてたのね」
「あ、ここあでいいよー♪」
「え、ええ」
ここあさんの事は最近知ったとはいえ、なんというか性格が明るく朗らかすぎる気もする。
玲杏ちゃんと似てるけど、それ以上なのかもしれない。
正直、年齢からすれば失礼かもだけど、落ち着きがない人だと思う。
でも、すぐ誰とも友達になれそうな気もする。
「はい、響ちゃん」
「えっ」
私の席に出てきた夕食に目を瞬かせる。
「ちょっと、ここあさん? 響ちゃんは、あまり食欲ないからスープ系のものの方が」
「あら? でも、これ好きでしょ? だって好きな物ですもの」
「………」
それは私が好きなレタスとアボカドと卵が入ったホットサンドだった。
思わずここあさんの顔を見合わせてしまう。
(なぜ?)
「由理ちゃんが言ってたの。好きだって」
(ああ、それで)
でも、なんでそれを出して来たのだろうか?
そもそも食欲ないから、そういう重みのある食べ物は食べれないのに。
「あの、ここあさん…私…」
「美味しいよ♪」
私の言葉など聞くすでもなく勧めるように促す。
「あの、ここあさん…響ちゃんは」
「…響ちゃん」
「……」
ここあさんは目で「食べて」という視線を送っていた。
(ああ、この状況、葉月くんと同じだ)
葉月くんとも同じような事をされた。
「食べて」って買ってきてくれたおにぎりを差し出された。
でも、あの時はなぜか食べれたけど、今回はどうだろうか?
いくら大好物でも食欲なければ食べれそうにない。
「あ、おばあちゃん」
いつもより遅くに訪れたおばあちゃんが、ここあさんの姿にびっくりする。
「あ、静果〈しずか〉ちゃん、やっほー。お邪魔してまーす」
ここあさんは随分フレンドリーな態度でおばあちゃんに挨拶をする。
一応、身内関係に当たるけど、さすがにその接し方はどうかと思うけど。
「いらしてたのね」
「あ、ここあでいいよー♪」
「え、ええ」
ここあさんの事は最近知ったとはいえ、なんというか性格が明るく朗らかすぎる気もする。
玲杏ちゃんと似てるけど、それ以上なのかもしれない。
正直、年齢からすれば失礼かもだけど、落ち着きがない人だと思う。
でも、すぐ誰とも友達になれそうな気もする。
「はい、響ちゃん」
「えっ」
私の席に出てきた夕食に目を瞬かせる。
「ちょっと、ここあさん? 響ちゃんは、あまり食欲ないからスープ系のものの方が」
「あら? でも、これ好きでしょ? だって好きな物ですもの」
「………」
それは私が好きなレタスとアボカドと卵が入ったホットサンドだった。
思わずここあさんの顔を見合わせてしまう。
(なぜ?)
「由理ちゃんが言ってたの。好きだって」
(ああ、それで)
でも、なんでそれを出して来たのだろうか?
そもそも食欲ないから、そういう重みのある食べ物は食べれないのに。
「あの、ここあさん…私…」
「美味しいよ♪」
私の言葉など聞くすでもなく勧めるように促す。
「あの、ここあさん…響ちゃんは」
「…響ちゃん」
「……」
ここあさんは目で「食べて」という視線を送っていた。
(ああ、この状況、葉月くんと同じだ)
葉月くんとも同じような事をされた。
「食べて」って買ってきてくれたおにぎりを差し出された。
でも、あの時はなぜか食べれたけど、今回はどうだろうか?
いくら大好物でも食欲なければ食べれそうにない。