願う先にある想い

私は時々突然恐ろしい恐怖の夢を目にする事がある。



だいたい恐怖の夢というのは、私の知っている人物の悲劇的な過去や未来の事だ。



つまりは現実に起きた起きる事ばかりである。



お母さんの時もそうだった。



夢を見ても結局は防ぐ事のできない、約立たずな人を助けることもできない力だ。



そして、今日見たのは。



『…ねえ、この子も私と同じようになるのかしら?
きっとそうよね、しょうがないのよね』



女の人が出てきた。



その人の顔は葉月くんにとても似ていた。



もしかして、葉月くんのお母さんだろうか?



『でも、私はみんなから愛される子になってほしいの。だって、嫌なの…私と同じような感情になってほしくない。あなたに似ていればいいのに』



これは、葉月くんが生まれる前の過去の夢だろうか。



あ、…雰囲気が変わった。



『私と似ててとてもかわいい男の子だったわ。
結局、酷い言い方ね。どうして、そこまで言うのかしら』



『僕は納得行かないよ。悪い事しても反省していない人間はたくさんいる。君は最初から良い人で可哀想な人なのに、隠しているのは向こう側じゃないか。相手が全く非がない言い方して、全部を君が悪かった言い方おかしいよ』



男の人も出てきた。



あれは、葉月くんのお父さんだ。



『しょうがないのよ、誰も理解しようとしないんだから。私は別にいい。あなたとこの子に酷い事になるのだけは許せないから』



ああ、本当にこの方は私が思った通りの優しい人なんだ。



そんな人なのになんで誰も理解してあげようとしないのだろう。



それなら、美実さんの事を理解できていないから。